日本人男性紛失の財布、台湾人が派出所に届け出る

日本人男性が観光地の九フンで財布を紛失したが、台湾人拾得者によって派出所に、財布が手付かずのまま無事届けられる出来事があった。
男性は財布が無事に戻ってきたことに感動し、台湾人の道徳心を称賛していたという。

新北市政府警察局瑞芳分局によると、日本人旅行者2人が財布を紛失したと助けを求めて派出所を訪問した。
男性の話しでは、紛失した財布はブランド品で、中には日本円と台湾元合わせて5~6万元(約17万~20万円)相当と、外国人の長期居留に必要な居留証(ARC)が入っていたと言う。

男性は焦りの表情を浮かべたままで、派出所での警察による聞き取りが終わると財布を探しに再び紛失したと思われる場所に戻った。
その約30分後、財布が派出所に届けられると、警察官はすぐさま男性に連絡した。
派出所で男性は、財布の中を確認すると現金や証明書が無くなっていないのに興奮のあまりひざまずき、「台湾はすごすぎる」などと日本語で叫び、男性は警察官に対して何度も感謝を述べた。

男性は、財布が戻ってくるとは期待していなかったが、せめて居留証だけ見つかればと考えていたと話し、これに対し警察官は、拾ったお金に手を付けないという台湾人の美徳の表れですと謙虚に答えたという。

 

日本人男性が九フンで紛失の財布、派出所に届けられる 台湾人の道徳心称賛